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印刷のスプリント/Suprint ホーム > ご利用ガイド > スミベタとリッチブラックについて
スミベタのスミはCMYKの中のK(黒)の事、ベタは100%の濃度の事、つまりスミベタとはK100%の色を指します。
基本的に、カラーモードをCMYKで作成する場合には、黒い部分は、K100%で設定します
黒い部分がK100%以外の色で表現される状態をリッチブラックと呼びます。
意図的に黒に他の色を混色して深みのある黒を演出することもできますが、設定の仕方により仕上りが綺麗にならない場合もありますので注意が必要です。
C100%/M100%/Y100%/K100%の設定や、CMYKの総インキ量が360%を超える成分の場合、インキ量が多すぎるために印刷が不安定となり、印刷物の仕上がりに大きな問題が生じるため、修正していただく必要があります。
また、細い文字や線にリッチブラックを指定すると見当ズレが発生した際に、下図の様に滲んで読みにくくなる可能性があります。
また、リッチブラックの上に白い小さい文字や白い線を配置するとつぶれて見えなくなってしまう可能性があります。
通常、文字や線などにかかわる部分にはK100%のみを指定します。
印刷していると様々な原因で見当ズレが発生することがあります。
見当ズレが発生すると色の境目に他の色が出たり、紙の色の白が出てしまいます。
その為、他の色の上にある小さな文字や線などは読みにくくなってしまいます。
文字の部分は黒が多く、印刷上の黒は理論上、どのような色を加えても黒になる特性を利用し、印刷の機械で自動的にブラックオーバープリント(スミノセ)という処理をします。
ブラックオーバープリントは、黒の下に重なっている色や図柄などを抜き合わせにせずそのまま印刷し、その上に黒を重ねるため、黒の見当ズレが発生しても影響が少なくなります。
弊社ではK100%の文字や図形などのベクトルデータに対して自動的にオーバープリントの処理をします。
ベクトルデータがK100%の場合でも透明機能の影響を受ける部分はブラックオーバープリントの処理は適用されません。
また、写真などの画像上のK100%もブラックオーバープリントの処理は適用されません。
黒に他の色が入っても黒く見えますが、黒に混色する色により、赤味を帯びた黒や、青味を帯びた黒など、混色された色の影響を受けてしまいます。
そのため、黒の下の色が均一であれば混色の影響は目立ちにくいのですが、黒の面積が広く混色された色が複数あり差が大きい場合に、下にある絵柄などが透けた様に見えてしまいます。
※この黒の透けている部分は説明のために誇張しております。
この現象を避けたい場合、K100%の設定が自動的にブラックオーバープリントになる特性を利用し、K100%にC・M・Yの色をいずれか1%でも混ぜることにより、ブラックオーバープリントの処理はされずにヌキ合わせの処理となります。
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