今回は Microsoft Office PowerPoint(マイクロソフト オフィス パワーポイント)で作成する年賀状についてご紹介します。
Microsoft Office は 表計算の Excel(エクセル)、ワープロソフトのWord(ワード)などいくつかのソフトがセットになったもので、パソコンに標準で入っていることが多いソフトの一つです。
PowerPoint(以降パワーポイント)はプレゼンテーションを行う際によく使用されるソフトです。
パワーポイントでのつくり方を覚えると、年賀状のほかに暑中見舞いなど、さまざまなデータの作成にも役立ちます。ぜひご活用ください。
画像は Windows 10と Microsoft PowerPoint 2016で作成した場合です。
目次
1.ドキュメントの準備
パワーポイントを起動させ、新規で「新しいプレゼンテーション」を選択します。
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プレゼンテーションが開きます。
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背景の何もない所で「右クリック」、「レイアウト」、「白紙」を選択します。(あらかじめ配置されている枠などを削除します。)
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2.画質の設定
使用する画像に十分な品質があっても、設定によってぼやけたようになってしまう場合があります。
設定を見直すことで、もともと持っている画像の品質の低下を防ぐことができます。(画像自体の品質が低い場合や拡大して使用する場合は効果が無い場合があります。)
「ファイル」タブに切り替え、「オプション」を選択します。
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左側の「詳細設定」を押して「イメージのサイズと画質」の設定を探します。
「ファイル内のイメージを圧縮しない」にチェックを入れます。
「既定の解像度」を「高品質」に設定します。「OK」を押して設定終了です。
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3.サイズの設定
「デザイン」タブの「スライドのサイズ」から「ユーザー設定のスライドのサイズ」を選択します。
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はがきはのサイズは「10×14.8 cm」です。
縦長で作るか横長で作るか好みに合わせて「幅」と「高さ」を入力します。
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「サイズに合わせて調整」を押します。(まだ何も配置していないため「最大化」でもかまいません。)
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サイズが変更されました。
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4.画像の配置方法
普段から撮りためた写真の中からお気に入りの写真等を配置してオリジナリティのある年賀状を作成しましょう。
「挿入」タブから「画像」を選択します。
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画像を選択する画面が表示されますので、配置したい画像を選択して「挿入」を押します。
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文書内に画像が挿入されます。
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写真や図形などをマウスで好きな場所に移動させたり大きさを変更できますが、指定したサイズにしたい場合は、画像を右クリックして「配置とサイズ」を選択します。
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右に「図の書式設定」が表示されます。「サイズ」の設定を希望の大きさになるように変更します。
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入力すると設定が反映されます。
※なるべく「縦横比を固定する」は選択したままにしましょう。
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正確に位置を指定したい場合は、右の「図の書式設定」から「位置」を選択し、「縦位置」や「横位置」に設定します。
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画像の一部だけ使いたい場合は、「トリミング」機能を使います。
画像を右クリックして「トリミング」を選択します。(画像を選択して「書式」タブの「トリミング」を選択しても同じことが可能です。)
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自分のイメージしたレイアウトになるように調整します。
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5.文字の入力(賀詞/あいさつ文)
文字を入力して賀詞を作成してみましょう。
まずは、賀詞が入るボックスを作成します。
「挿入」タブの「テキストボックス」から「横書きテキスト ボックスの描画」か「縦書きテキスト ボックス」を選択します。
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作りたい位置の右上で左クリックしたまま右下にマウスをずらして必要なくらいの大きさになったらクリックしていた指を放します。
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先ほど作った枠の中に、お好みの賀詞を入力します。
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イメージしているフォントやサイズ、色などを設定します。
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賀詞を作成した時と同じ手順であいさつ文を作成してみましょう。
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ワードアートで文字の装飾をしてみよう
入力した文字を、標準機能「ワードのアートスタイル」を利用すると簡単な操作でアレンジすることができます。
装飾したい文字を選択して「書式」タブの「ワードアートのスタイル」で設定します。
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多く使いすぎると見にくくなるため、ここぞというポイントで使用すると効果的です。
6.パワーポイントデータの保存
年賀状を保存しましょう。
「ファイル」タブを選択します。
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「名前を付けて保存」を選択し、保存場所に近い所を選択します。
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保存する場所選択して、「ファイル名」を入力して「保存」を押します。
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7.パワーポイントからPDFの作成の仕方
パワーポイント(PowerPoint)を持っていない人や、スマホなどでも確認できるPDFの作成の仕方をご紹介します。
「ファイル」タブから「名前を付けて保存」を選択し、保存場所に近い所を選択します。
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「名前を付けて保存」で保存する場所や保存するときの「ファイル名」を指定する画面が開きます。
「ファイルの種類」から「PDF(*.pdf)」を選択します。「標準(オンライン発行および印刷)」を選択します。
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右下の「ツール」から「図の圧縮」を選択します。
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「解像度」の設定が「高品質」、「HD(220 ppi)」「印刷用(220 ppi)」のいずれかになっていることを確認して「OK」を押します。
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「保存」を押すことでPDFが作成されます。
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最後に
パワーポイントからPDFを作成すると、他にもメリットがあります。「自宅のプリンタで印刷派」という方は、年賀状ソフトやパワーポイントを使っていた方も多いかもしれません。
自宅のプリンタで印刷したときに「印刷時間が結構かかるよね」「インク代が毎年かかるんだよね」といった声を聞くこともあります。
そこで、いざ印刷会社や年賀状印刷できるネット通信販売サイトなどにお願いしようと思っても、年賀状ソフトには対応していなかったり印刷業界向けのソフトじゃないと受付してくれなかったり・・・とせっかく作ったデザインが台無しになることも。
パワーポイントからPDFを作成することで受付してくれるところは、ぐっと多くなります。
パワーポイントで作っておけば自宅で印刷してもお店に頼んで印刷してもらう場合でも作ったデータをそのまま活用できます。