2024年(令和6年、令和以前に作成された文書などで平成表記があるものは平成36年)の干支は辰年(たつどし)です。十二支の中で5番目に数えられ、辰の前は卯(うさぎ)、後は巳(へび)になります。辰年は龍の年として知られ、力強いシンボルとして幸運を呼ぶとされています。
干支を最も目にする機会といえば、年賀状を用意する年末年始の時期でしょう。2024年(令和6年)の年賀状デザインを検討する際は、「たつ」をモチーフにしたデザインを選ぶことが多いと思います。
本記事では「たつ」のイメージ、ゆかりのある場所、年賀状の添え書きで使える故事やことわざ、干支についてご紹介します。
目次
たつにはどんなイメージがある?
辰年は想像上の生き物「竜・龍」に例えられています。龍は中国文化において神聖で強力な存在とされています。龍の象徴する「力強さ」や「成功」を象徴し、新たな始まりやチャンスの年として期待されています。
相場の世界には「辰巳天井」という格言があります。「辰年と巳年の株式相場は天井になりやすい」という経験則から生まれたものです。
「たつ」をモチーフにしたキャラクターやアニメも多く存在します。プロ野球チームのマスコットやご当地キャラに使われるなど、幅広く親しまれています。
龍は水にまつわる神様としてまつられたり、縁起のよい生き物として神社や仏閣の絵として描かれています。全国には「たつ」にゆかりのある神社や「竜・龍・辰」が付く地名が多くあります。
伏見神宝神社(京都)
https://ja.kyoto.travel/tourism/single01.php?category_id=7&tourism_id=654
貴船神社(京都)
https://kifunejinja.jp/
室生龍穴神社(奈良)
http://yamatoji.nara-kankou.or.jp/01shaji/01jinja/03east_area/ryuketsujinja/
田無神社(東京)
https://tanashijinja.or.jp/
年賀状のあいさつ文に使える故事やことわざ
年賀状のあいさつ文に、「たつ」を使った故事やことわざが一言入ると文章が締まります。無理のない場面で使用してみてはいかがでしょうか。
画竜点睛 (がりょうてんせい)
中国の故事から来た成語で、「竜を描いて、目をつける」という意味です。最後の仕上げで大事な部分を加えて完成し成就することのたとえです。
登竜門(とうりゅうもん)
立身出世、大切な試験や審査の関門のたとえです。成功や栄光を手にするための難関を乗り越える場として使われることがあります。
雲蒸竜変(うんじょうりょうへん)
英雄や勇者などのすぐれた人物が、時運に乗じて出現し大活躍することのたとえです。舞い上がる竜は雲を沸き起こし、さらに勢いを増しながら自在に活躍するという意味からです。
竜頭蛇尾(りゅうとうだび)
始めは力強く進んでいたものの、後半は勢いがなくなり成果が出ないことを表現します。竜は頭が強く、蛇は尾が弱いため、このような比喩が用いられます。
龍飛鳳舞(りゅうひほうぶ)
龍が飛び、鳳凰が舞う様子を比喩的に表現し、絶妙で美しいコンビネーションを意味します。異なる能力や資質を持つ人々が協力して素晴らしい成果を生み出すことを指します。
干支(えと)とは?
日本においては「干支」を「えと」と呼んで、ね、うし、とら、う、たつ…の十二支のみを指すことが多いが、「干支」は十干と十二支の組み合わせを指す語であり、「えと」は十干において「きのえ(甲)」「きのと(乙)」「ひのえ(丙)」「ひのと(丁)」と陽陰に応じて「え」「と」の音が入ることに由来するので、厳密には二重の誤りである。
引用:Wikipedia「干支」より/https://ja.wikipedia.org/wiki/干支
上記の記事から、私たちが普段使いや年賀状で「干支」として表現しているのは「十二支(じゅうにし)」ということになります。2024年(令和6年)は十干(じっかん)が甲(きのえ)、十二支が辰(たつ)の年にあたるので、干支は甲辰(きのえたつ)です。
十干(じっかん)の種類
- 甲(きのえ)
- 乙(きのと)
- 丙(ひのえ)
- 丁(ひのと)
- 戊(つちのえ)
- 己(つちのと)
- 庚(かのえ)
- 辛(かのと)
- 壬(みずのえ)
- 癸(みずのと)
十二支(じゅうにし)の種類
- 子(ねずみ)
- 丑(うし)
- 寅(とら)
- 卯(うさぎ)
- 辰(たつ)
- 巳(へび)
- 午(うま)
- 未(ひつじ)
- 申(さる)
- 酉(とり)
- 戌(いぬ)
- 亥(いのしし)
まとめ
2024年(令和6年)の年賀状デザインがどんなデザインで皆さまの手元に届くか、今からとても楽しみです。なかなか会えなかった人たちへこだわりの年賀状を送ってみてはいかがでしょうか。
- 日本では干支のことは十二支の意味合いで使われることが多い
- 2024年の干支は辰年(たつどし)/甲辰(きのえたつ)
- 年賀状では干支(十二支)をモチーフにしたデザインが多い