「企画の材料をネットから効率的に探したい!」と思った経験はありませんか?
販促担当者は多くの業務を担うため、常に忙しいことと思います。情報を収集する手段として、今やインターネットは欠かせないツールです。スマートフォンの急激な普及に伴い、知りたいことや困ったことがある場合は、検索エンジンを使う方が多いのではないでしょうか。
本記事では販促担当者の作業効率を上げる、Google検索テクニックをお伝えします。「欲しい情報がネット上から探せない・・・」
「少しでも作業時間の効率化を図りたい・・・」
といった場合にすぐに使えるテクニックを取り上げていきます。具体的な検索方法についてもご紹介しますので、参考になさってください。
目次
【基本編】Google検索テクニックを試してみよう
店舗の販促材料や販促アイデアを、インターネット上で探す際に役立つ検索テクニックをご紹介します。
検索方法 | できること |
OR検索 | 対象キーワードを同時に検索できる |
NOT検索 | 対象キーワードを除外した検索ができる |
ワイルドカード検索 | 不明瞭な対象のフレーズが検索できる |
フレーズ検索 | 対象キーワードの完全に一致するページが検索できる |
filetype検索 | 対象ファイルが検索できる |
intext検索 | 本文に絞って検索できる |
Google画像検索 | 対象画像の詳細が検索できる |
対象キーワードを同時に検索できる「OR検索」
対象のキーワードがWebサイトにどれかひとつでも含まれれば、検索結果に表示させることができます。下記のように入力します。
「チラシ OR DM OR メルマガ」
語句と語句の間の空白は全角でも半角でも問題ありませんが、ORは半角大文字で入力することが必須となります。
OR検索を利用すれば、どんな販促手段が効果的なのかを検索エンジン上で俯瞰できます。短時間で多くの情報がほしい販促担当者にとって非常に有効な検索方法となっています。
対象キーワードを除外できる「NOT検索」
対象キーワードを検索結果から除外した検索ができます。例えば、DMの印刷や発送について検索する際、「ツイッター」というキーワードを除外したければ、下記のように入力します。
「DM -ツイッター」
対象キーワードの後部に-(マイナス)を入力することで、キーワードを除外できます。そのため、NOT検索は、マイナス検索と呼ばれることもあります。事前に調べたいことがはっきりとしているのならば、NOT検索によって、情報を的確に絞って販促アイデアを見つけていきましょう。
対象のフレーズが調べられる「ワイルドカード検索」
検索対象のフレーズが不明瞭であっても的確に回答を導き出せます。ワイルドカード検索では、不明瞭な部分を*(アスタリスク)で置き換えることで、検索対象のフレーズが補完されます。
「*レスポンスマーケティング」
上記の検索キーワードで検索すると、アスタリスクの分に「ダイレクト」の文字が補完され、「ダイレクトレスポンスマーケティング」と書かれたウェブサイトが表示されます。
対象キーワードが完全一致するページが調べられる「フレーズ検索」
対象キーワードが完全に一致するページを手軽に見つけることができます。情報を絞って検索する場合や有名なフレーズを検索する際は、検索キーワードを二重引用符(”)で囲むことで、検索した語順のままで完全に一致するページを見つけることができます。
「“広告の作り方”」
上記の場合、「広告の作り方」と書かれたウェブサイトが検索結果に表示されます。
Shiftキーを押しながら数字の2を押すことで、二重引用符(”)が入力できますので、ぜひ検索テクニックとして活用してください。
対象ファイルが調べられる「filetype検索」
filetype検索を利用すると、ワード形式やパワーポイント形式などの対象ファイルを検索エンジン上で見つけることができます。
「”店頭チラシ” filetype:pdf」
上記の場合、店頭チラシと関連するPDFファイルを見つけることができます。パワーポイントを検索する際は、「filetype:ppt」と入力して検索しましょう。
本文に絞って検索ができる「intext検索」
タイトルではなく本文内に含まれている語句に絞って検索できます。例えば「販促アイデア」というキーワードが本文に含まれているページを検索したければ、下記のように入力します。
「intext:販促アイデア」
この検索テクニックを利用すれば、販促アイデアというキーワードが本文内に含まれるページが検索エンジン上で見つかります。
対象画像が調べられる「Google画像検索」
Google画像検索を利用すれば、手持ちの画像を利用して類似・関連する画像を検索できます。
Google画像検索の方法をご紹介します。まずはGoogleの検索エンジンを開いてください。次に画面右上の「画像」をクリックします。すると、Google画像検索の画面にアクセスできます。検索ツールバー右側のカメラをクリックします。「画像のURLを貼り付け」または「画像のアップロード」で検索対象の画像をアップロードします。アップロードが完了したら、画像の検索を開始します。
図2:Google画像検索の手順
検索対象の画像が使用されているページや類似する画像が掲載されているWebサイトが検索結果に表示されます。
【実践編】検索テクニックを仕事で活かそう
これまでご紹介した上記の検索テクニックを駆使すれば、仕事にどのような変化が表れるのか確認していきましょう。
チラシのデザイン制作
自社の店舗集客用のチラシを制作することになりました。最終的に、どんなチラシを制作するのかによって、情報の検索方法は大きく変わるため、事前に簡単なゴールを決めて効率よく検索していきます。チラシを配布する季節やタイミング、ターゲットなどから検索テクニックを駆使して材料を探していきます。
今回は、居酒屋への店舗集客をイメージして情報を検索していきます。この時点で、「居酒屋 新入社員 歓迎会 飲み会 春野菜」など、想定されるキーワードについて、いくつかめどを立てておきましょう。
広く情報を網羅するように検索
いつものように「居酒屋 歓迎会」とキーワードをピックアップして検索したい気持ちは分かりますか、まずは、広く情報を検索して店舗の販促材料を見つけましょう。ここでは、「filetype検索」を駆使してPDFを検索することで、他店舗でどのようなチラシが制作されているかチェックします。
事前に、他の居酒屋さんが集客で利用したチラシを調べておけば、どのような販促材料を利用すれば新入社員の歓迎会の場として利用してもらえるのか、飲み会を開催する幹事に効果的に訴求できるかが把握できます。
次に、「居酒屋 春野菜」などのキーワードを「OR検索」や「intext検索」を利用して、新入社員の歓迎会シーズンに頻繁に使用される文言を探し出し、販促アイデアとして取り入れていきます。
情報を絞り込むように検索
ある程度広く情報を収集したら、販促材料やチラシに使えそうな文言を整理するため絞り込んでいきます。今から制作するチラシでどのようなことを実現したいのか、制作可能なチラシとはどのようなものなのかを具体的に考案していきます。
情報の絞り込みで役立つ検索テクニックは、二重引用符(”)を使用して完全一致のフレーズを見つけ出す「フレーズ検索」です。「“居酒屋で歓迎会”」と入力して、ピンポイントで店舗の販促材料を集めていきましょう。他にも、「intext検索」を利用して、単体キーワードが含まれる本文を見つけ出します。
そして「Google画像検索」も使いながら、チラシに使用する画像を効率よく収集していきます。この検索テクニックを使用すれば、類似する画像がたくさん見つかるため、さまざまな候補の中から最良の画像を見つけ出すことができますが、画像の掲載側に著作権があるため許可なく無断で画像を使用することはできません。
著作権フリーの画像を取得する方法
チラシを制作していると、著作権フリーの画像に限定して画像素材を収集したいと思うことはないでしょうか。「Google画像検索」を利用することで、著作権フリーで商用利用可能な画像を取得する方法があります。
「Google画像検索」には、ライセンスの有無によって画像をフィルタリングできる機能があり、著作権フリーで商用利用可能な画像は、下記の手順で取得できます。
- 「Google画像検索」でキーワード検索し「ツール」タブをクリック
- 下側に表示される「ライセンス」タブをクリック
- 「改変後の再使用が許可された画像」をチェック
これにより、「改変後の再使用が許可された画像」に限定して、画像が表示されます。しかし、Googleが厳正なチェックのもとに、著作権フリーで商用利用可能な画像として掲載されているわけではないため、使用する前は必ずライセンスの有無をチェックするようにしてください。
ひと通り販促材料を見つけ出すことができたら、それぞれのパーツをチラシのデザインとして構成していきます。検索テクニックを駆使し、限られた時間の中でアイデアを収集・集約していきましょう。
おわりに
いかがでしたでしょうか。今回は、効率よく仕事を進めるための検索テクニックについてご紹介しました。今回説明させていただいた検索テクニックを習得すれば、確実に店舗集客のアイデアや販促材料を限られた時間の中で効率よく集められるようになります。