展示会やイベントへ行くと無料でもらえるボールペンやクリアファイル。
このようなノベルティグッズには企業名やロゴマークが印刷されています。いまはネット上で簡単にノベルティグッズを発注することができます。発注をお考えの販促担当者の方の中には、「シルク印刷」や「パッド印刷」などあまり馴染みのない専門用語を見たり聞いたりした経験があるかもしれません。
もしあなたが初めてノベルティグッズを制作することになった販促担当であるなら、どの印刷方式を選べばいいのか、発注したけどイメージ通りの仕上がりになるのかと迷い不安になると思います。
本記事では、ノベルティグッズを発注するときに販促担当者が知っておくと便利な印刷方式についてご紹介します。発注の前に印刷方式を知っておくことで少しでも不安を減らしましょう。
弊社でサービスを提供している印刷通販サイト「Suprint / スプリント」で注文できる代表的なノベルティグッズをもとにご紹介していきます。
目次
ノベルティグッズの利用シーン
ノベルティグッズとは、企業の名前やブランド名などを入れた記念品のことです。広告・宣伝やPRのためにお客様に無料でお渡しし、認知度を高めるために利用されます。配布するシーンや対象によりますが、ボールペン・クリアファイルなどの文房具から、マグカップ・グラスなどの記念品など種類は多岐に渡ります。
記念品や販売促進の一環として利用されるノベルティグッズ。具体的には下記のようなシーンで活躍します。
- イベント参加者への記念品
- 展示会での配布品
- 新店舗、来店の記念品
- 営業用の販促品
- 創立、周年記念品
- 入学、卒業記念品
- 年末年始のあいさつ回りで渡す贈呈品
次に、ノベルティグッズにはどんな種類があり、どのように印刷されているかをご紹介していきます。
文房具、キーホルダー、ゴルフボール
パッド印刷
インクをシリコンパッドに転写し、素材にスタンプのように押しつけて印刷する方法です。多少の曲面や凹凸がある立体素材へも印刷が可能です。
メリット:小さな文字や細かい線を表現できる
デメリット:パッドのサイズに制限があるため印刷範囲が狭い
UVインクジェット印刷
UV(紫外線)で硬化するインクを噴出し、素材に直接転写する印刷する方法です。版を使わないため、少ないロットでの印刷に適しています。CMYKの4色のほかに、白を含めた5色で印刷できます。
メリット: グラデーションを使った表現ができる
デメリット: 数量を多くしても単価が下がりにくい
クリアファイル、クリアフォルダ
オフセット印刷
印刷するための版を制作し、その版を使って転写する印刷方式です。透明な素材へ印刷するため、裏側が透けたように表現されます。絵柄の下に「白」を印刷することで裏側が透けにくい状態にすることができます。
メリット:写真やグラデーションを使った凝ったデザインを表現できる
デメリット:版が必要なため、少ない枚数だと割高になる
箔押し印刷
超音波溶着機を使って金・銀・色箔の文字や絵柄を溶着させる印刷方式です。社名やロゴなどを箔で再現することにより、高級感がありつつも嫌味のないシンプルな仕上がりになります。
メリット: 光沢が出て、豪華な仕上がりになる
デメリット: 細かい文字や絵柄が潰れやすい
マグカップ、グラス、タンブラー
昇華転写
インクジェットプリンタで転写紙に印字し、その転写紙をマグカップやグラスといった容器に貼り高温で加熱することにより、気化したインクを浸透させるプリント方式です。
メリット:フルカラー写真や細かいイラストが表現できる
デメリット:若干のにじみが発生する
シルク・回転シルク印刷
シルク版の隙間からインクをヘラで擦ることで押し出し、素材にインクをのせる方式です。ボトルやグラスなどに360度全面への印刷が可能です。
メリット:大量生産する場合は1個あたりのコストを下げられる
デメリット:写真などのフルカラー印刷はできない
フルカラー差し替えシート
フルカラープリントのシートを差し替えることで、色数や素材の形状を気にすることなく、紙媒体の表現がそのまま再現できます。
メリット:デジタル印刷のため、少ないロットで作成できる
デメリット:オフセット印刷と比べると印刷品質が劣る
レーザー彫刻
レーザー光の強力な熱で素材の表面を削って印字します。非接触加工なので多少の凹凸や湾曲があっても加工することができます。
メリット:高級感を表現できる
デメリット:グッズ自体の下地の金属を出すため印字色を指定できない。
熱で変質する素材への彫刻ができない
Tシャツ、布バッグ
シルクプリント
デザインを一度転写紙にプリントし、その転写紙を生地へプレスする印刷方式です。色あせが起こりにくく、耐久性にも長けているのが特徴です。印刷するための版が必要なため、少ない枚数では割高ですが、大量に作るほどお得になります。
メリット:文字やロゴマークの印刷に適している。
濃い色の生地にも発色よく印刷できる
デメリット:写真やグラデーションなどの濃淡があるデザインや、
細かいものは再現がむずかしい
インクジェット
インクジェットプリンタで生地に直接プリントします。微細なドットで柄を表現するため、写真やグラデーションの再現に適しています。1枚からでも注文が可能なため、背番号のように1枚ごとに異なる場合にも対応できます。
メリット:シルクプリントと比べると価格が安い
デメリット:白色が印刷できない
おわりに
いかがでしたでしょうか。今回はノベルティグッズの印刷方法をご紹介しました。商品によってさまざまな印刷方式があること知っておくことで、発注のやり取りが手間なく行えます。また、デザインを依頼するときにも参考にしていただければと思います。