近年、スマートフォンの利用率の上昇とともに、顧客のメールアドレスにセールス情報が掲載されたメールを一斉送信するメールマガジンが販促手段として主流となりつつあります。しかし、インターネットがどこでも手軽に利用できるスマートフォンが普及した現代でも、折込チラシは、自社の商品やサービスを販促するための手段として昔から利用されています。
皆さんは、折込チラシに対して、どれくらいの知識をお持ちでしょうか?また、折込チラシを配布すれば、どのような広告マーケティングが展開できるか、ご存知でしょうか?もしかして、下記のようなことをお考えではないですか。
- 折込チラシとは、一体どんなものなのか、販促サービスを利用する前に改めて知っておきたい・・・
- 折込チラシを配布すれば、どんな効果があるのか知りたい・・・
- さまざまな販促手段がある中、折込チラシだからこそ、得られるメリットが知りたい・・・
「折込チラシを利用するメリットや効果について知りたい!」という思いがあっても、いまいちよく分からないことって、たくさんありますよね。折込チラシの効果について、具体的に把握する前に、コストを過大にかけて販促サービスを利用する行為は、適切な選択とは思えません。
本記事では、販促物の発注担当者が知っておきたい折込チラシを利用する目的や効果、メリットについてご紹介します。この記事を読めば、折込チラシの魅力について、その全体像を把握することができますので、販促サービスを利用する前の基礎知識として、お役立ていただければ幸いです。
目次
折込チラシの基礎知識
そもそも、折込チラシとは、一体どのようなものなのでしょうか?ここでは、折込チラシの基礎知識についてご紹介します。
折込チラシとは?
2つに折りたたまれた新聞に、折り込まれて入れられるチラシのことを、「折込チラシ」といいます。人によっては、「折込広告」と呼ぶこともあります。折込チラシは、新聞に折り込まれて、ターゲットが居住する特定の地域の新聞受けに届けられるため、到達率と費用対効果の高い有効な販促手段として、現代でもさまざまなサービスに利用されています。
折込チラシの目的とは?
新聞折込は、地域と密着性の高いターゲットに、手軽にアプローチをすることを得意としています。特に、インターネットを利用しない地域密着型のユーザーに、自社商品の販促活動を行うのなら、新聞折込が非常に有効な手段となります。
折込チラシなら朝日新聞や読売新聞、日本経済新聞、四国新聞などの日本でも名のある日刊紙を利用して販促活動をすることができます。社内でエリアマーケティングにかけられる予算が明確に限られており、その予算に応じた費用対効果のある広告マーケティングを展開する必要があるという場合は、さまざまな販促手段の中でも確実に新聞受けに届く折込チラシが最有力候補となるでしょう。
折込チラシを配布する効果
折込チラシを配布すれば、どんな効果が得られるのでしょうか?新規顧客やリピーターの観点から具体的な効果についてご紹介します。
新規顧客の来店を誘致できる
折込チラシを配布すれば、今まで自社とはまったく関係のなかった新規顧客をお店に誘致することができます。特に、インターネットからの集客よりも、地元住民の集客が大きな売り上げにつながる実店舗にとって、折込チラシは、非常に有効な販促手段となります。ちなみに、新規顧客の獲得は、既存顧客の獲得コストの5倍もかかるといわれています。利用するサービスにもよりますが、10万円前後で新規顧客を獲得できるのであれば、非常に手頃な価格で実店舗周辺に居住する地元住民を集客できます。
リピーターを誘致できる
新規顧客として来店していただいたお客さまに、住所や名前などの個人情報を聞き出し、どの地域に居住しているお客さまの来店が多いのか、把握しておくことは非常に大切なことです。折込チラシを利用すれば、獲得した個人情報から来店数の多い地域に絞ってリピーターとなる顧客を再び誘致することができます。
一定の反響が得られる
ここで、折込チラシを出したときの反響率についてお伝えします。反響率とは、折込チラシの数に対する「反響の転換率」のことです。
折込チラシの反響率ですが、おおよその数字となりますが、0.01~0.3%程度だといわれています。そのため、仮に10.000枚の折込チラシを配布した場合、1人~3人程度の反響が見込めます。「こんなにも、少ないの?」と思われるかもしれませんが、折込チラシを出した直後は、来店してくれなくても、数ヶ月後に手元置いていた広告を見て、思い出したかのように来店してくれることがあります。
また、紙媒体の折込チラシは、主婦たちの間で話題にしやすく、反響率以上の効果が見込めます。
認知やブランディングを拡大できる
チラシには、新規顧客を獲得する以外にも、「認知度」や「ブランディング」を拡大するといった効果があります。まず、実店舗に来店してもらうためには、認知してもらわなければいけません。認知度が高まり始めて、安定した集客を得ることができます。
また、定期的に、折込チラシを利用することで、自社のブランディングにもつながります。
ちなみに、あなたは、単純接触効果と呼ばれる心理的効果についてご存知ですか?人の関係性は、他者との密接度によって決まります。たとえば、外で歩く人と家の中にいる家族では、新密度がまったく異なるため相手に対するイメージも必然的に異なります。家族のように接触頻度が高いと、人間は自然と好感を持つようになります。これは、人と人に限ってあてはまるものではなく、人間が見聞きするすべてのものにあてはまります。そのため、定期的に折込チラシを出し続けることで、単純接触効果が高まり、反響につなげていくことができます。
図1:折込チラシを配布する効果について
折込チラシを配布するメリット
そして、折込チラシを配布するメリットとは、何なのでしょうか?ここでは、折込チラシを周辺地域に配布するメリットについてご紹介します。
地域性の高い広告マーケティングが展開できる
折込チラシには、地元住民をターゲットとして、地域性の高い広告マーケティングが展開できるというメリットがあります。たとえば、パソコン教室を開く場合、ターゲットとなるのは、定期的に通学することになっても何ら問題のない地元の住民が受講生となる可能性が高いといえるでしょう。通学に3時間もかかる方が受講生になるとはあまり考えられません。
折込チラシであれば、折込エリアを絞ることができるため、パソコン教室の周辺エリアに限定して、広告マーケティングを展開することができます。
社会的な信用が高い
折込チラシは、新聞社の検閲による厳正な表記チェックを受けたうえで新聞に折り込まれて届くため、社会的信用が高いといえます。新聞社側の判断にもよりますが、少なからず何でも折込チラシにできるというわけではありません。そのため、通常のメールマガジンやインターネット広告などと比較すると、社会的な信用が高いといえます。
即効性が高い
折込チラシは、配達日を指定できることに加えて、短時間で手間をほとんどかけることなく、指定エリアに配布できるため、実店舗の開店日やキャンペーンに合わせて、集客することができます。
このように狙ったタイミングで販促できるため、消費者行動につながりやすく、配布後、消費者が数日で実店舗に来店してくれる可能性があります。また、折込チラシは、紙面による配布なので、キャンペーン情報については、家族と相談して決定できるといった理由から消費者のアクションにつなげやすいです。
ファミリー層や主婦層、高齢者層にリーチできる
折込チラシは、ファミリー層や主婦層、高齢者が主な販促ターゲットとなります。特に、スマートフォンなどを利用する機会の少ない高齢者にリーチするためには、インターネットを利用した販促手段よりも、新聞折込の方が有効な手段となるでしょう。
最近は、インターネットが普及したことで、新聞の購読率が低迷していますが、いつの時代も新聞媒体は、情報の信ぴょう性や信頼性が高い媒体です。そういった意味でも、世の中に対して、少なからず関心を持つ消費者にリーチするための手段として、これからも新聞媒体を利用した折込チラシが活用されていくでしょう。
社内の予算に応じて、配布エリアや配布部数を決定できる
折込チラシなら、社内で決定した予算や配布したいエリアや部数に応じて、広告マーケティングが展開できます。そのため、地元住民の生活導線に配慮しながら、反響率の高いスポットを選定することができます。
ちなみに、実店舗周辺に折込チラシを配布する場合、その地域が川をはさんで生活圏が分断されていることもあるので、必ず生活導線がどこであるのかは、常に意識しておきましょう。
図2:折込チラシを配布するメリットについて
おわりに
いかがでしたでしょうか。今回は、販促物の発注担当者が知っておきたい折込チラシを利用する目的や効果、メリットについてご紹介しました。新聞折込は、実店舗へと集客する有効な手段として、今後も利用され続けるでしょう。
ちなみに、折込チラシを配布するためには、チラシ(広告)の作成が必要となります。弊社のような印刷会社にご相談いただければ、チラシをゼロから作成する必要がなくなるため、配布するまでの手間を大きく軽減できます。
WordやExcelを使うことで、チラシを自分で作成することもできます。しかし、プロに依頼した方が、最新のデザインツールとこれまでの知見をフル活用して、訴求力あふれるパワフルな広告を作ることができます。