新しいお店を出店する場合、集客方法としてポスティングは、有効な手段なのでしょうか?どれだけ優れた商品を作り上げても、消費者に認知されなければ、お店を開店したとしても多くの集客は見込めないでしょう。
マーケティングのフレームワークとしても有名なAIDMA(アイドマ)理論でも、最初の頭文字は、Attention(注意)から始まっています。
つまり、消費者の目を引くことから始めなければ、新しく出店してもお店の存在さえ認知してもらえません。皆さんはポスティングについて興味を持たれているかと思うのですが、どの程度の知識をお持ちでしょうか?
- ポスティングの概念の説明まではできない・・・
- 新聞折り込みとポスティングの違いについて知らない・・・
- そもそも、ポスティングにメリットがあるのか分からない・・・
日常会話の中で何度か聞いたことのあるポスティングですが、意外とどのようなものか分からず、明確に答えるのって難しいですよね。これから新しくお店を出店するのであれば、集客手段として知っておいて損はないでしょう。
本記事では、これからお店を出店する方が知っておきたいポスティングの言葉の意味やメリット、チラシを配布するコツをご紹介します。今後、お店を出店する際に、集客手段としてお役立ていただければ幸いです。
目次
ポスティングとは?新聞折込との違い
ポスティングと新聞折込は、言葉の意味が似ているようにも思えますが、実は明確な違いがあります。まずは、ポスティングとは一体何なのか、新聞折折込との違いに触れながら言葉の意味を説明させていただきます。
ポスティングとは?
広告宣伝を目的として、チラシなどの販促物を各家庭のポストに、直接投函することをポスティングと言います。パンフレットやビラ、チラシなど宣伝目的の販促物の配布が主な業務となります。ポスティングは、アパートやマンション、一戸建て住宅、事務所など、ポストがある場所ならどこでもできるため配布先が限定されません。
配布エリアを指定できることに加えて、短時間で大量のチラシを配布できるため、反応率の高い地域を見つけ出すことができれば、高い集客効果が期待できます。
新聞折込とは?
一般家庭に届けられる新聞に折り込まれている紙媒体の広告を新聞折込と言います。ポスティングと違って、広告を新聞に折り込むため、配布エリアを明確に決定できませんが、おおよその範囲であれば指定ができます。
若い方でも積極的に新聞を読まれる方はいらっしゃいますが、どちらかといえば新聞は、年齢層が高めの消費者が好む媒体です。そのため、60代前後男女や自宅でゆっくりと新聞を読む主婦をターゲットとする場合は、新聞折込がおすすめです。複数のチラシを新聞に大量に挟み込み一気に配布するため、ポスティングと比較すれば1件あたりの配布価格が比較的安くなります。
新聞折込は、配達する新聞を介して広告を届けるため、直接住宅のポストに広告を入れることができません。新しく出店する店舗が若者世代に向けたものなら迷うことなくポスティングを選びましょう。
開店後にポスティングするメリット
図1:ポスティングのメリット
新しくお店を開店する予定があるのなら開店後にポスティングを行ってみましょう。それでは、ポスティングのメリットについて、ご説明いたします。
広告を直接届けることができる
既に、特定の地域の方に、来店していただきたいという思いがあるのなら、ポスティングを利用すれば、広告の配布地域を限定して、無駄なくチラシを自宅に直接届けることができます。少ない予算でも、地域を絞ってチラシを配布すれば、早い段階で高い反応が得られるようになるため、集客施策として非常に有効だと言えるでしょう。
広告が認知されやすい
ポスティングなら新聞折込のように他の広告とまとめて配布されないため、ポストに投函すれば高い確率で認知されます。新聞折込は、たくさんの広告が畳まれた状態で郵便受けに届けられるため、最悪の場合、全く見られることなくそのまま捨てられてしまうかもしれません。しかし、ポスティングなら必ず捨てる前に、手に取って確認するため、1度は認知されるチャンスがあります。
エリアを指定して配布できる
新聞折込であれば、広告の配布先は、新聞を定期購入している方に限られますが、ポスティングは、市区町村など何丁目単位で細かく配布エリアをセグメントできます。配布禁止登録物件を除けば、全エリアのポストを対象にチラシのサイズや形状を問わず配布が可能です。
効果的にチラシ配布するためのコツ
図2:効果的なチラシ配布のコツ
若い年齢層のユーザーをターゲットにできるポスティングですが、どうすれば効果的にチラシを配布できるのでしょうか?1件でも集客につなげていただくために、効果的にチラシを配布するコツについて解説いたします。
目的と目標を明確に設定する
ポスティング技術をアップしたいのなら、配布前に目的と目標を明確に意識することから始めてください。多くの場合、売上アップを目的としてポスティングが実施されますが、せっかくですので、もう一歩踏み込んで考えてみましょう。
「売上アップに貢献する顧客とは、どんな人物でしょうか?」
- 女性
- 20代
- オシャレが好き
- お店めぐりが趣味
- ○○市に住んでいる人
このように、ユーザーの特徴をいくつも挙げていくと、配布先として適した場所や配布物の掲載内容への工夫の仕方が見えてきます。一定の予算をかけてポスティングをするのですから、新規顧客を増やすといった漠然とした目標設定ではなく、客観的に他者と共有しやすい数字を利用した目標を決定しましょう。
商圏性を把握する
店舗に集客可能な人がいる地域を商圏と言いますが、ポスティングの上達には、商圏性の把握が欠かせません。商圏性について把握したければ、実際に自分の足でその土地を歩き回ってみましょう。「オシャレな人が多い。」「20代女性が多い。」「物価が安い。」など、その地域の商圏性について理解できたら、各自治体のホームページを利用して人口数や世帯数、男女比、性別、年齢、年収など、オープンデータを入手して、配布先として適切なのか数字で判断します。
ポスティングマップを作成する
ポスティングの目的や目標、商圏性について把握できたら、ポスティングマップを作成していきます。ポスティングマップとは、配布ルートや顧客情報の書かれた地図のことで、ポスティングに必要な情報を記入します。
配布時に混乱しないように、配布ルートを決定する際は、町や丁単位で区画分けしながら現実的なマップを作成しましょう。他にも、ポスティングを行っていく中で、効果のあった自宅については、地図に丸印を入れておくと、どの地域で成果が出やすいのかが可視化できます。
おわりに
いかがでしたでしょうか。今回は、新しくお店を出店する予定のある方に向けてポスティングの概念やメリット、配布のコツについてご紹介しました。ポスティングや新聞折込の違いを知っておくことで、ターゲットや属性に合わせて、集客手段が選べます。ポスティングは、AIDMA(アイドマ)理論の「注意を引く」ことを得意としていますので、店舗状況に応じてチラシを配布していきましょう。