ビジネスで使うチラシやパンフレットはどのような業者に発注していますか?
「会社で指定されている印刷会社にいつも頼んでいる」という方が多いかもしれません。
商業印刷を取り扱う会社は、大きく分けて「ネット印刷」と「営業中心の印刷会社」があります。
ネット印刷は印刷物を安く・早く・便利に発注できるところが魅力です。 一方で、品質や対応面が不安で付き合いのある営業中心の印刷会社に発注されている方も多いと思います。
本記事では、ネット印刷の特徴(メリット・デメリット)と営業中心の印刷会社との違いを解説していきます。 「ネット印刷は安いけど、実際どうなの?」と感じている方は参考になさってください。
目次
ネット印刷と営業中心の印刷会社との違い
ネット印刷と営業中心の印刷会社は「対応窓口」に違いがあります。
ネット印刷
ネット印刷とはWebサイトを窓口にしたEコマースサイトを持っている印刷会社を指します。Webブラウザを通じて商品の選択・データ入稿をお客様自身がセルフ方式で注文します。
Webサイト上に商品や価格表が掲載されています。掲載されていない商品は、カスタマーセンターへ問い合わせをすることで見積をしてくれます。仕様や納品日、部数などを指定して注文を完了させます。料金の支払いは銀行振込やクレジットカード決済を行います。データの校正や発注のお手続きなどをお客様自身で行っていただくことにより、印刷商品を低価格で提供しております。
営業中心の印刷会社
営業中心の印刷会社とは、営業担当者との電話・メールを中心とした企業同士の取引を中心とした業態を指します。
印刷物が必要な時は、営業担当者に連絡し打ち合わせを行います。見積回答は内容によって数日間を要することがあります。支払いは前払いや納品後など各社によってさまざまですが、後日請求が一般的です。営業担当者や事務員などの人件費が印刷工程で発生してしまうため、ネット印刷と比較すると料金が割高になります。
ネット印刷(スプリントの場合) | 営業中心の印刷会社 | |
---|---|---|
見積方法 | Webサイトに価格表が掲載 | 営業担当者に見積依頼 |
価格帯 | 安い | 高い |
発注方法 | Webサイトから自分で発注 | 営業担当者に直接依頼 |
支払い | 銀行振込・クレジットカード・代金引換など | 請求書払い |
ネット印刷に頼むメリット
24時間いつでも発注できる
ネット印刷はインターネット上に仕様や価格が掲載されています。Eコマースサイトから、発注者がいつでも好きなタイミングで発注することができます。発注できる商品はチラシをはじめ、パンフレット・ハガキ・名刺などの商業印刷のほかノベルティグッズなど幅広い印刷物が挙げられます。少ない枚数から発注でき、所定の場所に届けてくれることが魅力になります。
注文方法やデータの作り方などわからないことがあれば、カスタマーセンターに電話・メール・チャットで問い合わせをして解決していきます。
料金がすぐに確認できる
印刷料金がWebサイトに公開されています。印刷日数(納期)が設定される場合が多く、日数が長いほど料金が安くなります。Webサイトに掲載されていない印刷枚数の料金は、カスタマーセンターへの問い合わせすることで確認できます。
印刷料金が安い
ネット印刷の魅力は「安さ」にあります。営業中心の印刷会社と比較すると半額以下になる場合もあり、大幅なコストカットが実現できます。
例:チラシ印刷 / A4 サイズ/コート90kg / 3日後出荷の場合 ※税込
印刷面 | 部数 | スプリント | 一般市価 |
---|---|---|---|
片面カラー | 100 | \2431 | \37564 |
1,000 | \3641 | \39354 | |
10,000 | \21791 | \59965 | |
両面カラー | 100 | \3542 | \72554 |
1,000 | \5291 | \74345 | |
10,000 | \28941 | \95280 |
※一般市価は一般財団法人経済調査会発行「積算資料 印刷料金 2020年版」掲載の金額を採用しています。
ネット印刷はなぜ安いの?
最大の魅力である安さについて、その理由を見ていくことにしましょう。
営業担当者の人件費がかからないから
ネット印刷は発注手続きやデザインデータの送信をWebサイトからお客様自身で行います。営業中心の印刷会社は営業担当者が発注手配を行います。人件費分が不要になるため料金が安くなります。
同じ仕様の商品をまとめて印刷しているから
ネット印刷は、サイズや紙の種類など同じ仕様の注文を全国から大量に集めます。1枚の印刷用紙に複数の印刷物を付け合わせ(ギャンギング)して同時に印刷することで、製造にかかるコストを抑えています。印刷日数(納期)が長いほど同じ仕様の印刷物が集まりやすくなるため、料金が安く設定されています。
ネット印刷のデメリット
印刷用紙を自分で選ばなければいけない
営業中心の印刷会社は、営業担当者が用途に応じてアドバイスをしてくれます。ネット印刷は、Webサイトに掲載されている紙の特徴を見ながらお客様自身で選ぶ必要があります。紙見本(サンプル)を無料で送付してくれる業者もありますので、活用するといいでしょう。
個別の色調整が難しい
営業中心の印刷会社は、希望すれば色校正(刷り見本)を出力し確認することができます。色校正に対して「もっと赤味がほしい」「もっと彩度を上げてほしい」といった色味の調整指示を出すことができます。ネット印刷は、複数の印刷物をまとめて印刷することでコストを抑えているため、個別の色調整ができません。色の調整を行う際は、お客様自身でデータを修正する必要があります。
保管や在庫管理に対応していない
営業中心の印刷会社は、希望すれば印刷物の保管や在庫管理を柔軟に対応してくれます。ネット印刷は、在庫管理の対応はできず、印刷終了後に指定の住所への即日発送が基本となります。
スプリントは営業対応もできます
スプリントはネット印刷サービスですが、営業スタッフによるサポート対応も行っております。
- 発注業務・取りまとめが手間になっている
- 追加発注を簡略化したい
- 最新の印刷データをWeb上で一元管理したい
- 請求処理・経理集計を効率化したい
このようなネット印刷で解決できない課題はお気軽にご相談ください。印刷に精通した営業スタッフが直接お悩みや課題をヒアリングさせていただきます。オンラインでの打ち合わせも可能です。
まとめ
ネット印刷は価格・納期・手軽さが魅力ですが、色の調整や在庫管理といった細かい対応やアフターフォローができないところがあります。印刷物を依頼する際は、どこまで対応できるのかを確認・相談を必ず行い、特徴を理解した上で使い分けをしていきましょう。