2025年(令和7年)の干支は巳年(へびどし・みどし)です。十二支の中で6番目に数えられ、巳の前は辰(たつ)、後は午(うま)になります。
干支を最も目にする機会といえば、年賀状を用意する年末年始の時期でしょう。2025年(令和7年)の年賀状デザインを検討する際は、「へび」をモチーフにしたデザインを選ぶことが多いと思います。本記事では「へび」にまつわるイメージ、ゆかりのある場所、年賀状の添え書きで使える故事やことわざ、干支についてご紹介します。
目次
へびにはどんなイメージがある?
巳年に生まれた人は、蛇のように知恵深く、粘り強い性格を持つと言われています。蛇は古代から再生や永遠の象徴とされ、皮を脱ぎ捨て新たな姿に生まれ変わる姿がその象徴となっています。こうした意味から、巳年は新しい挑戦や変化に対して前向きな姿勢を示す年とも解釈されています。
さらに、蛇は金運の象徴としても知られており、巳年に贈る年賀状には「豊かさ」や「繁栄」を願うメッセージを込めることができるでしょう。相場の世界には「辰巳天井」という格言があります。「辰年と巳年の株式相場は天井になりやすい」という経験則から生まれたものです。
「へび」をモチーフにしたキャラクターやアニメも多く存在します。マスコットやご当地キャラに使われるなど、幅広く親しまれています。全国には「へび」にゆかりのある神社や「蛇」が付く地名が多くあります。
蛇窪神社(東京都)
https://hebikubo.jp
根津神社(東京都)
https://nedujinja.or.jp
金蛇水神社(宮城県)
https://kanahebi.cdx.jp
大神神社(奈良県)
https://oomiwa.or.jp/keidaimap/04-minokamisugi/
岩国白蛇神社(山口県)
https://www.shirohebijinja.com
年賀状のあいさつ文に使える故事やことわざ
巳年に関連する年賀状のあいさつ文に使える故事やことわざを5つ紹介します。蛇(巳年)は再生、知恵、粘り強さを象徴するので、それに関連した言葉を集めました。年賀状のあいさつ文に「へび」を使った故事やことわざが一言入ると文章が締まります。無理のない場面で使用してみてはいかがでしょうか。
蛇(じゃ)は一寸(いっすん)にして人を呑む
小さな蛇でも油断すれば人を飲み込むほどの力を発揮する、つまり小さな力でも無視できないことを示しています。小さな変化が大きな成果につながることを願い、これからの成長を応援する言葉として使えます。
例文:蛇は一寸にして人を呑む 小さな一歩が大きな飛躍につながりますように
臥龍(がりゅう)蛇(へび)の勢い
龍が横たわり、蛇がその力を合わせていっそうの勢いをつける様子を表現した言葉で、潜在的な力を持つ人物が動き出し、大きな影響を与えることを意味します。その人の持つ潜在的な力や才能を発揮し、素晴らしい成果をあげることを願う言葉として使えます。
例文:臥龍蛇の勢いで あなたの潜在力が存分に発揮される一年となりますように
脱皮して以て大蛇と成る
成長するためには、過去の自分を脱ぎ捨てて、新たな自分になることが大切という教えです。蛇が皮を脱ぐように、新しい自分に生まれ変わることを象徴しています。変化や成長をテーマにした新年の抱負を表現するのにぴったりです。
例文:脱皮して以て大蛇と成る 新しい挑戦と共にさらなる成長を願います
蛇の道は蛇
その道に通じた者は、その世界の事情に詳しいという意味です。蛇には蛇の道があるということから来ています。専門性や知識を発揮し、新たな挑戦や進展を期待する際のあいさつに使えます。
例文:蛇の道は蛇 今年も知恵と経験が活かされる一年となりますように
長蛇を逸す
大きなチャンスを逃すという意味です。「長蛇」は長く大きな蛇のことで、これを逃すことが大きな機会を逃すことを表しています。チャンスをつかむようにというメッセージを込めて使えます。
例文:今年は長蛇を逸さず 素晴らしい機会を逃さない一年となりますように
干支(えと)とは?
日本では「干支」を「えと」と呼んで、ね、うし、とら、う、たつ…の十二支のみを指すことが多いが、「干支」は十干と十二支の組み合わせを指す語であり、「えと」は十干において「きのえ(甲)」「きのと(乙)」「ひのえ(丙)」「ひのと(丁)」と陽陰に応じて「え」「と」の音が入ることに由来するので、厳密には二重に誤りである。
引用:Wikipedia「干支」より/https://ja.wikipedia.org/wiki/干支
上記の記事から、私たちが普段使いや年賀状で「干支」として表現しているのは「十二支(じゅうにし)」ということになります。2025年(令和7年)は十干(じっかん)が乙(きのと)、十二支が巳(み・へび)の年にあたるので、干支は乙巳(きのとみ)です。
<十干(じっかん)の種類>
- 甲(きのえ)
- 乙(きのと)
- 丙(ひのえ)
- 丁(ひのと)
- 戊(つちのえ)
- 己(つちのと)
- 庚(かのえ)
- 辛(かのと)
- 壬(みずのえ)
- 癸(みずのと)
<十二支(じゅうにし)の種類>
- 子(ねずみ)
- 丑(うし)
- 寅(とら)
- 卯(うさぎ)
- 辰(たつ)
- 巳(み・へび)
- 午(うま)
- 未(ひつじ)
- 申(さる)
- 酉(とり)
- 戌(いぬ)
- 亥(いのしし)
まとめ
2025年(令和7年)の干支「巳年」は、再生や変化、知恵を象徴する特別な年です。年賀状を通じて、これからの一年が幸運に満ちたものとなるよう、巳年ならではのメッセージやデザインを取り入れてみてはいかがでしょうか?
- 日本では干支のことは十二支の意味合いで使われることが多い
- 2025年の干支は巳年(へびどし)/乙巳(きのとみ)
- 年賀状では干支(十二支)をモチーフにしたデザインが多い