自社のチラシを制作する際、社内で作る場合と印刷会社や広告代理店に外注する場合があるかと思いますが、皆さんはこんなお悩みないでしょうか?
- バランスが悪く、なかなか満足のいくクオリティにならない
- 指示通りにやってくれず、やり取りが多すぎる…
- 納期までの時間がなくなってしまい、制作の出来に妥協してしまう
特にチラシデザインを発注する担当者にとって、見やすくわかりやすいチラシを制作する際に、注意した方がよいポイントがどこなのかは特に気になるところでしょう。
本記事では、そうしたチラシデザインで意識すべきポイントをいくつかご紹介します。今後のチラシ制作にお役立ていただければ幸いです。
チラシデザインでよくある失敗
チラシデザインを行なう際、結果的にレスポンス率が悪かったといった失敗もありますが、結果ではなく、制作過程においても「これではマズイ」といった失敗もあります。
ここでは、そんなチラシデザインでよくある失敗を具体的に見ていくことにしましょう。
情報が多すぎる
チラシデザインを制作する上でよく陥りがちなのが「あれもこれも」と情報を詰め込みすぎてしまうことです。情報過多ではお客さまが混乱してしまうだけです。
例えば「新商品情報」や「キャンペーン情報」、それに「生産側の想い」や「価格について」などが並列に告知されてしまっているケースも多くの企業や店舗のチラシで見受けられますが、これでは情報が多すぎて、本当に伝えたいメッセージが伝わらないので、失敗例と言えます。
メリハリがない
先の「情報が多すぎる」と同様に、文章や写真を詰め込みすぎて、何もかもが窮屈なレイアウトになってはいないでしょうか?また、文字や写真の大きさがワンパターンで、まるで商品カタログのようなレイアウトになってはいないでしょうか?こうしたメリハリのないレイアウトは読み手であるお客さまを遠ざけてしまいます。
誰に何を伝えたいのか不明
チラシデザインを制作する際、本来なら明確なターゲットが存在します。例えば、学生が通う塾や予備校では、直接の「お客さま」は学生となりますが、学費の「出資者」は親になります。学生に塾や予備校に通うメリットを伝えることは確かに重要ですが、「出資者」に響くメッセージをきちんと伝えてこそレスポンス率が上がるわけです。
誰に自社の商品やサービス、何のメッセージを伝えたいのか?ここをしっかり固めないと、失敗となってしまいます。
チラシデザインで意識するポイント
では次に、チラシデザインで意識すべき3つのポイントについて見ていくことにしましょう。
余白
チラシデザインというと、文字組みや写真の置き方といったレイアウトデザインに意識が向かいがちですが、何も文字や文章、写真のない「余白」もまた、チラシデザインを考える上で重要な要素となります。文章や写真が窮屈に配置され、メリハリのないレイアウトでは読み手に緊張感を与え、不快な気持ちにさせてしまいます。
ですので、文字間や行間、文字や写真の上下、そして囲みなどにはある程度の余白を設けることが大切になります。さらに、写真を取り入れる際も同じように、周辺にある文字や文章とのバランスを考え、余白を持たせてあげると、とても見やすいデザインになるので意識するようにしましょう。
整列
見やすくわかりやすいチラシのレイアウトデザインには、要素の整列がとても重要になります。皆さんはこの「要素」がどのようなものかおわかりでしょうか?
例えば形や線、書体や色などがこの要素に該当します。こうした要素の大小や位置などにまとまりがないと、読み手は違和感を覚えるものです。そして、さらには不安感や不快感も抱いてしまう恐れがあるため、要素の整列は意識するようにしましょう。具体的には要素を統一したり、バランスを整えてまとめることがコツになります。
グルーピング
先の「よくある失敗」にもあったように、情報整理がうまくなく、メリハリのないチラシデザインは読み手から敬遠されてしまいます。ですので、関連する情報をひとまとめにしたりグループ化すると、文字や写真情報が伝わりやすくなるだけでなく、デザイン面でも見やすくなるので、とても効果的です。
おわりに
いかがでしたでしょうか。今回はチラシデザインで失敗しないための意識すべきポイントをご紹介しました。前述したように、チラシデザイン制作者やチラシの発注担当者は、お客さまに売り手の想いを伝えようと力を込めるがあまり、あれもこれもと情報を詰め込みすぎてしまい、結局誰に何を伝えたいのかが不明瞭になってしまいがちです。
今回ご紹介したポイントは、チラシデザインを行なう上で基礎的なポイントばかりなので、ぜひ日常業務でも意識してみてください。きっと今まで以上にチラシが見やすくわかりやすくなるはずです。