あなたはこんな経験ありませんか?
「納期までに時間がないから、とにかく早く印刷物を完成させたい」
「早くて安く仕上げてくれる印刷会社を探している」
「週末の展示会やイベントに使うチラシだから、急いで作りたい」
こんなときに便利なのが「印刷通販サービス」です。
印刷通販はインターネット上で印刷物を発注できるサービスです。低コストに抑えることができるのが最大の特長です。
本記事では、印刷通販の安さの理由と印刷会社との違いをご紹介します。今後、印刷物の制作・発注の際にお役立ていただければ幸いです。
目次
印刷通販とは?
ネットからいつでも頼める
ご希望の印刷物をインターネット上でいつでも好きなタイミングで発注することができます。取り扱い商品は印刷通販会社によっても多少の違いはありますが、チラシをはじめ、パンフレット、DM、挨拶状、名刺などが挙げられ、小部数で発注できる上、所定の場所に届けてくれることが魅力になります。
印刷料金が安い
印刷通販の魅力はなんといっても価格の安さにあります。一般的な印刷会社の印刷料金と比較すると、その価格は5分の1から6分の1程度であり、発注者側は大幅なコストカットが実現できます。
▼印刷料金比較(A4チラシ・フライヤー印刷 コート90kg 3日後出荷の場合)
印刷面 | 部数 | スプリント(税抜き) | 一般市価(税抜き) |
片面カラー | 100 | \2,210 | \34,149 |
1,000 | \3,310 | \35,777 | |
10,000 | \19,810 | \54,513 | |
両面カラー | 100 | \3,220 | \65,958 |
1,000 | \4,810 | \67,586 | |
10,000 | \26,310 | \86,618 |
※一般市価は一般財団法人経済調査会発行「積算資料 印刷料金 2017年版」掲載の金額を採用しています。「スプリント」は弊社が展開している印刷通販サービスです。
電話やメールで相談できる
印刷通販は、対面で営業担当者と打ち合わせを行い、作業を進行させる印刷会社とは異なり、電話やメールを使って相談しながら依頼案件を進めることができます。
例えば、各種印刷物の見積もりもネット上で行なうことができ、紙質や部数、納期等を選択するだけで金額の概算をしてくれます。ネット上で不明点がある際は電話やメールで問い合わせすることで親切に対応してくれるので、大変便利だと言えます。
印刷通販はなぜ激安なのか?
営業コストがかからない
では、印刷通販の最大の魅力である安さについて、その理由を見ていくことにしましょう。
まず、一つ目として挙げられるのが営業コストがかからないということです。
印刷通販はインターネット上から注文を受け、発注者側で制作した印刷データで入稿するので、印刷会社のような営業担当者は存在せず、このコスト分が安くなっています。
ただし、データ入稿後においては、印刷通販会社の担当者と納品やその他フォローのやり取りが行なわれます。そのため、印刷物完成までに完全に担当者が不在というわけではありませんが、注文時においては少なくとも営業担当者はいないので、その人件費のコスト分が安くなっているのです。
多面付けで一気に印刷
次に二つ目の理由としては、多面付けで一気に印刷できるということです。
オフセット印刷の場合、印刷するために必要な「刷版」を作ります。版にインクを付け、ブランケット(ゴム)へ転写させ、紙に印刷していきます。
通常の印刷の場合、一種類の印刷物ごとに1つの版を作りますが、印刷通販ではたくさんの印刷物を集めて複数の印刷物を集めた1つの版を作っていきます。つまり、同じ紙の種類でサイズなどが同じである印刷物の組み合わせで1つの版を作り、一度にまとめて印刷をするのです。これを多面付けというのですが、こうした方法をとることによって、コストを大きく下げているのです。
▼多面付けされた例
通常の印刷会社との違い
次に、印刷通販サービスと印刷会社の違いをより具体的に見ていくことにしましょう。
見積方法
印刷通販の場合、ホームページ上に基本的な価格表は掲載されています。特殊加工や価格表に掲載されていないロットなどについては、電話やメールの問い合わせで知ることができるため、見積についてスピーディーに把握することができます。
一方、印刷会社の場合は、まず電話やメールで営業担当者に依頼しなくてはならず、見積回答には内容によって数日間を要することがあります。
価格
印刷通販の場合、インターネット上から注文、入稿、納品までを行ない、余計な費用がかからないため、印刷会社よりも大幅に安くなります。
一方、印刷会社の場合は、営業担当者や事務員などの人件費が印刷工程で発生してしまうため、印刷通販と比較すると割高になります。
注文・支払方法
印刷通販の場合、ホームページ上のフォーマットに沿って、仕様や納品日、部数などを指定して注文を完了させます。支払いは注文後、銀行振込やクレジットカード決済を行ないます。
一方、印刷会社の場合は、営業担当者に仕様や納品日、部数などを直接連絡します。支払いは前払いや納品後など各社によって様々ですが、後日請求が一般的です。
▼比較表
印刷通販(スプリントの場合) | 印刷会社 | |
見積方法 | ホームページ上に価格表を掲載メールや電話問い合わせが可能短時間で価格がわかる | 営業担当者に電話やメールで依頼価格を知るまでに数日間かかることがある |
価格 | 余計なコストがカットされているので価格が安い | 営業担当者分の人件費がかかるため、価格が高くなる |
注文・支払方法 | ホームページ上で仕様や納品日、部数を指定支払は銀行振込やクレジットカード決済・代金引換など | 営業担当者に直接注文支払方法は柔軟に対応可納品後の請求が一般的 |
印刷通販のデメリット
これまで見てきたように、魅力がたくさんある印刷通販ですが、デメリットはないのでしょうか。こちらも具体的に見ていくことにしましょう。
用紙の種類が限定されている
印刷会社の場合、一般的なコート紙やマット紙などの他、ミラー加工をはじめ特殊加工された紙、そして和紙のようなものや地模様の入ったものなど種類が多岐に渡り、厚みやサイズも豊富にあります。
しかし、印刷通販の場合、印刷会社に比べると用紙の種類は少なく、よく使用される用紙が大半となってしまいます。
個別の色調整が難しい
印刷会社の場合、色校正に対して例えば「もっと赤味がほしい」「もっと彩度を上げてほしい」といった指示を出すことができ、色味を調整することができます。
一方、印刷通販の場合は色校正や色調整を行なわないことが多く、基本的には入稿されたデータをそのまま印刷することになります。
色の調整を行う際は、データを修正して再度入稿する必要があります。
発送や在庫管理の対応が出来ない
印刷会社では、印刷物の保管(在庫管理)や、複数の納品先に仕分けをして発送してくれます。印刷通販の場合は在庫管理の対応はできず、印刷終了後に即日発送が基本となります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。印刷通販がなぜ、激安なのかお分かりいただけたでしょうか。これまで見てきたように、印刷通販は費用面の他、短納期、小ロット対応が魅力となっている一方、品質等のデメリットもあります。ですので、印刷物によって使い分けを行なうことをおすすめします。
また、印刷通販でも納期によっては料金も変わってくるので、事前にカスタマーセンターに確認しておくとよいでしょう。